住宅営業の苦悩。工期遅延に自己負担でサービス。キャッシングしても追いつかなくなり…

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 住宅の営業マンをしている私は、被災地の復興バブルの恩恵もあり、震災後は数多くの契約を獲得することができました。しかし喜んでいるのもつかの間、取れるだけ取った契約客からは工期の遅延のクレームやサービスの口約束が重なり、個人の自腹負担も多くなっていきました。

お金が回らなくなりカードのキャッシングで100万円

最初のうちはエアコン1台くらいから始まりましたが、感覚が麻痺してきてその場しのぎにクレームから逃げる口実で、サービス内容をエスカレートさせていきました。

お給料からやりくりできていたうちはよかったのですが、お金が回らなくなりキャッシングで100万円を借りてサービス。そのお金も使いきり最後は首が回らなくなり、精神的にも鬱になり会社に突然行けなくなりました。

もちろん私と連絡の取れなくなったお客様は会社に連絡を入れて、私と約束した「サービス」を会社に確認します。次から次へと口約束が明るみに出て、会社からは損害賠償責を迫られることとなりました。

300万円という身に覚えのない請求

退職後は会社の上司と面談して、在職中に私がお客様とした口約束のサービス金額を確認されて、その分のお金を支払うように迫られます。

しかしお客様というのは、担当がいなくなったのをいいことに言っていない事までも「担当と約束している」などと言う者も現れ、今までお客様の為に支払ってきたお金に更に最終的に300万円という身に覚えのないものも含めて請求される事となりました。

インターネットの弁護士相談などを見てみると、「会社にも責任があるので100%個人で負担する必要はない」という様な見解もありましたが、そのような事を言ってしまったら懲戒扱いの退職になり、再就職も出来なくなってしまいます。会社側も支払をすれば通常の退職扱いにしてやるとのことで、借金をして支払いを済ませました。

お金は本当に怖いもの

お客様は会社に請求しているつもりですが、お金の出処は全て個人の私であります。お金というものは本当に怖いもので人間は少しでも得をしようと考えるものです。

高い買い物をする住宅購入者のそういう気持ちも分かりますが、そういう小さな欲が一人の人間を自殺寸前にまで追いこんでいるという現実も認識した上で一生に一度の買い物に臨んで欲しいものであります。

お客様にいい顔をする営業マンにも問題はありますが、企業もその様な状況になると個人に責任を押し付けて一切責任はとってはくれません。会社の為に全てを犠牲にして働いてもこのような末路をたどる私のようなサラリーマンがいます。特殊な例ではありました。

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