Q:キャッシングとカードローンの違いって?

キャッシングとカードローンの違いってなんですか?テレビのCMとかを見てると、同じような会社なのにA社は「キャッシング」と呼んでいて、B社は「カードローン」と言っていて、混乱しています。

A:キャッシングとカードローンの明確な定義はありません。

これって、どちらも日本語英語、つまり英語の様ですがアメリカやイギリスの英語圏では「?」となる通じない英語なんですよね。

言葉の語源を探っていくと、元々は個人(消費者)にお金を貸す事業を「消費者金融」と呼んでいました。消費者金融からお金を借りる行為を表す言葉が「借金」とかしかなかったんですね。「借金」ってどうしても、イメージ悪いですよね。また、貸す会社の呼び方も「消費者」だと、いまいちイメージしづらいので、当時(今もですが)、働き手の多くを占めている「サラリーマン」を対象にしてますよ、という意味でサラリーマン金融、通称「サラ金」と呼ぶようになりました。

サラ金は、手軽に借りられる(貸す)一方で、返済が滞ると厳しい取り立てされる事から社会問題化してしまい、悪いイメージがあるので、業界の大手はイメージアップを狙って盛んにテレビCMを流すようになりました。一時はテレビを見るといつでも消費者金融のCMがバンバン流れていました。CMの内容も、ひたすらダンスしているだけのものや、犬をメインに使ったホンワカしたもの、コミカルな宇宙人を使ったものなど、消費者金融のイメージアップを図っていました。

会社のイメージを良くする事と同時に考えられたのが「借金」という言葉をマイルドにする戦略でした。この頃から消費者金融やクレジットカードでお金を借りる事を「キャッシング」と呼ぶようになりました。日本人は横文字に弱いので、何となく「借金」がマイルドな形となって浸透していきました。

一方のカードローン。こっちは銀行が主に言い始めた言葉だと思います。銀行も個人向けに住宅ローンやマイカーローンなど、お金を貸し付けるサービスは提供していましたが、消費者金融やサラ金とは差別化を図りたい思いもあって、「カードローン」と言う呼び方を普及させていきました。

カードローンとキャッシングの共通点は、

  • 消費者向けのサービスである
  • 一般的に担保、保証人は不要
  • 限度額の範囲内で何度も借入れが可能

などがあります。

それでも以前は
カードローンは銀行、信用金庫などが主体となって金利は低め、限度額は大きめ
キャッシングは消費者金融、クレジットカード会社が主体となって金利は高め、限度額は少なめ
という、何となく棲み分けをしていましたが、グレーゾーン金利の撤廃という、法律が曖昧だった金利に対する制限が変更され、消費者向けの貸付金利を最大20%に制限する法律が施行された為、この棲み分けが通用しなくなりました。

同時に、「過去に20%を超える金利で貸出していた分の利息を返還しなければならない」と裁判で判決が降りたため、消費者金融業界は大波乱となりました。最大手だった武富士はこれが引き金となり2011年に会社更生法の適用を申請しました。アコムやプロミスも銀行の傘下に入るなど、大きく業界が再編されていきました。

で、今ではどうかと言うと、金利の上限が制限されているので、消費者金融のキャッシングも上限金利が低くなり、上限額も高くなりました。こうなると銀行のカードローンと殆ど変わらなくなり、今では実質的な違いはない、というのが現状です。

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