水や電気の節約よりも時間を節約。その分働いて借金を返済

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両親は町工場を経営

 私の両親はいわゆる町工場を経営していました。従業員は両親と近所の主婦のパート3人だけで、小さいながらもなんとか切り盛りしてきたそうです。経営が傾いたのはバブル崩壊がきっかけでした。それでも元々が無借金営業だったために、その不況は何とか乗り越えられました。ちょうど買い替え時期だった工業機械の購入代金を借入たのが、後々重くのしかかりました。

 乗り越えられたとはいえ、仕事の総量はどんどん減り、単価も下がっていきました。外国に仕事を持って行かれたのです。その割に原材料は安くなるどころか高くなりました。機械の購入代だけではなく燃料や電気代などの支払いもあり、少しずつ借金が増えて行きました。

誠実な人柄と丁寧な仕事

 父が経営者として優れていなかったことは間違いないと思います。でも、一労働者としてはどうか。文字通り朝から晩まで働き、無理な納期の仕事でも徹夜で間に合わせることも日常茶飯事です。誠実な人柄と丁寧な仕事で評判もありました。それでも借金はなくなりません。

 ただ少しずつ新規の取引先も増えてきました。仕事を取られた外国からの受注です。それも短い間の事でした。リーマンショック。父は廃業しました。残った借金は3,000万円弱。父はタクシーの運転手になりました。母は近所のスーパーへパートに出ました。私はまだ就職先のある歳だったため会社勤めをしました。世帯収入は年間550万円ほどでした。

 住宅ローンのように何十年もかけて返済するのであれば3,000万円くらいはどうということもないと思いました。これは借金に慣れてしまったがための感覚ですが。事業ローンというものなので、返済は10年から15年程度。少額短期で借りていれば300万円を3年で返済するものもありました。最優先で返しましたが。

漠然と返しても

 返すにもただ漠然と返してもらちがあきません。金利が高いローンを先に返すのです。金利の低いものは申し訳ないですが後回しです。借り先には本当に申し訳ないのですが、それを返さなくても借り先は潰れませんが、私達家族は夜逃げか心中でもすることになりますから。

 よく節約術で電気を消したり水を少ししか出さないなどがありますよね。あれは実際のところは自己満足の世界です。電気を消したりすれば確実に節約できますが、月の電気代は数十円程度です。水を少なくして洗い物をするのは、確かに水道代は節約できますが同じく数十円程度。洗う時間が1.5倍か2倍かかりますから、その時間を労働に充てて収入を増やす方が確実です。

収入を増やすことが最重要

 借金を返すということで考えれば、収入を増やすことが最重要であり最優先です。もちろん支出を減らさなければ、穴の開いたバケツに貯まらない水を注ぎ続けているようなものです。ただ、大穴さえふさいでおけば、微量の漏水を防ぐ手間よりも水を多くする手間の方が比較的簡単です。

 家にこもって電気や水道やガスを節約してしのぐのも良いでしょう。でも、敢えて外に出て、例えば短時間のアルバイトでもしよう。バイトよりも就職の方が良い場合が多いです。会社勤めしていれば、事業の高金利ローンから低金利のローンへ借り換えも可能ですから。さらに会社の休みの日や朝晩にバイトを詰め込めば収入が上がります。時間をうまく使えば借金を返すのが少しは楽になります。

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