古い映画のポスターやチラシを集めが趣味。次第にエスカレートし、いざ売ろうとしたら…。

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年に何回か催される古書即売展

 古い映画のポスターやチラシを集めるのが趣味です。以前は、年に何回か催される古書即売展か、都内に数軒しかない専門店で買うしか、入手手段にも事欠き、従って、アイテム数にも極端に限られ、値段も高かったのです。

 しかし、インターネット環境が普及、ネット・オークションの存在に気付いてからは一変。従来の販売価格に比べて何割も安価、加えて、今まで市場に出たことがない希少なアイテムが出品されることも多かったのです。

案の定、ハマり

 案の定、ハマりましたね。一人暮らしの自由業で、親から持ち家を継いでいたので、生活費は余りかからなかったことも手伝い、収入の大半をオークションにつぎ込みました。今まで集めるのをを控えて来たジャンルやシリーズにまで手を拡げ、同じアイテムでも、コンディションの良いものへの買い替えも繰り返し、コレクションを充実させるのに血道を上げました。金額が多ければ、面白いようにアイテムも増えて行きます。

 次第に、アイテムの数だけ増やすには飽き足らず、稀少なポスターやチラシに関心が移って行きました。しかし、珍品はめったに出品されない上、入札が重なって、思っていたより高額になるのが恒でした。落札品の支払いは現金です。いつしか、貯金を崩し、新たに入手したアイテムの支払いに充てるようになってしまいました。

大切なコレクション

 大切なコレクションですから、保存にも気を使います。B5判のチラシ用のファイルは100円ショップでも買えますが、新聞紙の半分の大きさのB2判ポスターを収容するには、製図保存用の大きなファイルを買い揃える必要があります。実はこの大型ファイル、30点程を収めるだけで1万円を越えてしまうのです。10冊買えば、10万円が消えます。

 好事、魔多し。コレクションは順調だったものの、アメリカのサブプライム・ローンを原因とする世界不況の影響が取引先のクライアントを直撃、収入の過半を得ていた仕事が突然、打ち切りになってしまいました。この時は、頭を抱えましたね。貯金もかなり使ってしまった後だったので、残金は数か月分の生活費がやっとという有様。学生時代のアルバイトも同じ業種の仕事しか経験が無いため、いざという時に収入の手段が見付からないのです。

泣く泣く、コレクションを

 泣く泣く、コレクションの切り売りを始めました。ところが、これが中々はかばかしくないのです。30点出品しても、落札されるのは数点。しかも、1万円を越える値段で入手した、そこそこのレベルのアイテムでさえ、1000円程度にしかならない程に、値崩れしていたのです。ポスターは丸めて発送しなければならないので、専用の紙製筒が必要ですし、郵送料もバカになりません。

 こういったコレクションは投資としても有効と信じていただけに、なおさら、ショックでした。道楽は程ほどにと、身をもって教訓を思い知らされたのでした。

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