父は自営業で貯金もゼロ。親に振り回された人生

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私が高校2年生の頃でした。5人家族、自営業。兄は県外の私立大学理系に通い、一人暮らし。私は私立高校、大学受験生。弟は公立中学、高校受験生。学校が終わり家に帰ると母が目をはらして泣いています。何があったのかと聞くと、「私もさっき初めて聞いたんだけど…」と、泣きながら事情を話し始める母。

父は自営業がうまくいかず、貯金もゼロ

こういうことでした。家業の自営業がうまくいっておらず、住宅ローンを返済出来ない。貯金もゼロ。借金の額があり得ない額。今日急に父から「おじいちゃんに1000万円借りてもらえないか」と相談された、とのこと。

母は家計に関しては全て父に任せており、子供の学校を私立にすること、学費の高い塾に通わせること、海外にホームステイさせること、習い事も自由にさせることを、父が何も言わず暮らしてきたため、なんの問題もない、むしろうちには少しお金があるとさえ思っていたようでした。そこに、急にお金を借りてくれないか、との相談。

しかも、自分の父に。その額の大きさ。母のショックは相当なものだったと思います。私自身もそれなりにショックを受けました。「そんなに大変ならなんで言ってくれないの」喉まで出かけた言葉を飲み込んだことを今でも覚えています。父親として、言えなかったのでしょう。

子どもをからめず、親たちだけで解決したかったのでしょう。母は一人で抱え込める人ではないので、すぐに私たち子供に現状を話してくれました。結果、当時習っていた塾、習い事は全て辞め、食生活含め生活が一変しました。が、祖父からお金を借りられたことで、そのまま家に住むことが出来たので、大変助かりました。

自分のやりたいことを選ばせてもらえず

私には当時やりたいことがあり、それをやるためには私大(理系)を目指していたのですが、金銭的に無理ということで、国立の文系に進路を変えました。受験料が高いので、大学はその1校しか受けていません。今思うと、よくそんな博打をかけられたものだと、怖くなります。

もし落ちたら、浪人するお金もなかったので、本当に良かったです。奨学金をもらえることになったため、4年間ほぼ無料で大学へ通いました。私立理系の県外で一人暮らししていた兄が、どれだけ羨ましかったことか。後から聞いた話ですが、まだ下に弟がいたため、兄は「自分が大学を辞めて働くから」と話していたそうです。それだけはだめたと両親が制したようでした。

その後就職活動も自分のやりたいことを選ばせてもらえず(自分たちのような苦労をさせたくないためだと思います)、泣いて猛反対され、大企業のサラリーマンの道に進んだ私ですが、今でも、大学の進路~企業選びという人生の節目の選択を、親のために選んだことを、恨んでしまう時があります。大学まで出させてもらったことに対する親孝行と考えればいいのでしょうが、どうしても、親に振り回される人生だ、と感じてしまいます。その後、実家は売ることになりました。まだ、問題は解決できておりません。

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