奨学金の手続き不備で家賃が払えず、友人に借金30万円。水も止められ…

pls0506612u59968

大学生の時でした。家が裕福ではなかったので奨学金を借りてバイトをしながら一人暮らしをしていました。月々4万円の安い学生用のアパートを借りて、その家賃に奨学金を充てていました。

いきなり30万円の借金を背負う

そのため、奨学金には一切手をつけず、バイト代を生活費にして何とか学生生活を送っていたのですが、大学3年の時に奨学金の手続きに不備があり奨学金が支払われなくなりました。

しかも、奨学金の口座には一切手をつけていなかったので、全く気付かず大家さんから家賃滞納の連絡が来たのが7か月後だったので、いきなり30万円の借金を背負うことになってしまったのです。

たかが30万円ですが、当時学生で大学に通いながら生活費をバイト代で稼ぐギリギリの生活をしていた自分にとっては大金で,奨学金がないせいで月々の負担が増すことになるのは非常に大変なことでした。

借金返済を優先する生活

家は裕福ではないのと親の反対を押し切って自分でできると言って地元ではない大学に行ったので家には言えませんでした。そこで友人数名から借金をしてとりあえず30万円をかき集めました。

「金の切れ目が縁の切れ目」とよく言いますが、お金を貸してくれた大切な友達を裏切るわけにはいかないので、借金返済を優先する生活をしていくことにしました。

そのためにまずはバイトを増やしました。月曜日~日曜日まで家庭教師をして、土曜日の深夜から朝にかけてガソリンスタンドで働いていたのですが、ガソリンスタンドを月,水,日と週3回増やしました。つまり、週に2,3回は徹夜をして働くことになったのです。

様々な料金の滞納が始まり

これで家賃と借金返済分は返せるようになりましたが、こんな生活をしていれば体調を崩すのは当然で、2か月持ちませんでした。そうなると、逆にあまり働けなくなってしまったので様々な料金の滞納が始まりました。

最初に止まったのが電話です。これはあまり気になりませんでした。部屋に帰ると疲れていたので電話がかかってこないのが逆に楽だと思えるくらいでした。

次に止まったのがガスです。これはかなり困りました。家で風呂に入るのにガスが通ってなかったので水風呂になります。まだ暖かい季節だったので良かったのですが、それでも水風呂はかなりきついものでした。そして次に止まったのが電気です。

こうなるともうほとんど部屋にいるときは寝ることしかできません。段々、精神的に追い詰められてきて真っ暗な音のしない部屋の中でただ寝るだけの生活になってきました。そして最後に止まったのが水道です。これが一番困りました。

なぜなら、トイレが使えなくなったからです。用を足すために近くの公園に行かなければなりません。水風呂にさえ入れなくなりました。

「借金なんかいつでもいいから一緒に飯を食べに行こう」

様々なものが止まり段々自暴自棄になりつつあった頃、連絡が取れなかったことを心配した友人が何度も部屋に来てくれました。しかし、精神的に追い詰められていたので、居留守を使い応対しませんでした。

それでも友人は何度も来てくれて、最終的には窓から入ってきました。そこで友人は自分の痩せこけて変わり果てた姿を見ると涙を流して「借金なんかいつでもいいから一緒に飯を食べに行こう」と言ってくれました。その一言のおかげで自分は救われました。そこからまた奮起して一生懸命働き借金を返済しました。

借金は物理的にダメージがあるだけでなく精神的にもダメージがあります。そこで精神的に支えてくれる大切な人がいれば頑張って返すこともできます。そのことを学生のうちに学べたことは大きかったと今は思っています。

btn_mckd

btn_acom