少ない傷病手当金、うつ病になり会社も休職。財産を売り払う厳しい日々

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医師から告げられたのは「うつ病」

就職して二年が経ち、そろそろ難しい案件も任されるようになってきた頃、わたしは体の不調を感じ始めました。夜なかなか眠れず、やっと寝付いたと思ったら二時間ほどで目が覚める…という日々を送り、目の下に真っ黒なクマを作って出勤するようになったのです。そんな生活が長続きするわけもなく、次第に欠勤がちになったわたしに医師から告げられたのは「うつ病」という診断でした。

仕事を一時休職することになり、茫然としながら上司とともに手続きをしていると、正社員であるわたしには傷病手当金を受ける権利があると教えられました。しかし、休職し始めて随分経ってからの事後申請であったこと、また、審査に数週間を要することから、二ヶ月ほどの間を全くの無給で過ごさざるを得なくなりました。

おまけに、傷病手当金は基本給の6割が保障されるだけのもので、基本給の安い平社員かつ残業代を含めてやっと毎月やりくりしていた身としては本当に辛い時期でした。

家財を売り払い何とか生活を立て直す

免許更新にかかるお金すらなかなか出せないと頭を抱えるほどの困窮ぶりでした。お金の心配で余計に不安が募り、それでも週に一度は病院に通わなくてはならない…。療養の状態としては最悪のものだったと思います。離れて暮らす親には心配をかけたくないからと援助をお願いできなかったのも、この困窮に拍車をかけていました。

幸い、まだ学生で時間に余裕のある友人がいたため、少しでも安い食品を求めて走ってもらったり、家財を売り払う手伝いをしてもらったり、病院までの送り迎えをしてもらったり、いろいろと援助してもらうことができて、なんとか生活を立て直すことができました。

今なら毎月貯蓄を作ろうという意欲も持てる

心配事が減ると病気の方も自然と快方に向かい、今は部署を移してもらって仕事にも復帰できています。今となっては、あの時期の非常にシビアなやりくりを経験したおかげで、少しでもいいから毎月貯蓄を作ろうという意欲も持てるようになりましたし、生活の規模が身の丈にあったレベルまで縮小したためか、意識していなくても少し懐にゆとりができるようになりました。

振り返ってみると、健康が何よりの財産というのは本当だなあと感じさせられます。しかし、病気をしてみて初めて、周囲の人の温かさに触れることもでき、また、やりくり上手にもなれたので、これもある意味では経験かなと思っています。これからも体と心の健康を維持・増進しつつ、身の丈にあった生活を心がけて行きたいと思います。

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